こんにちは！

前回・前々回と続いてきた本編も最終章となりました。 

これまで２回にわたり、高校生の時に海外（オーストラリア）へ訪れた時の体験が

私の人生や考え方を変えるきっかけとなったことを話してきました。


今回のブログでは、『なぜイスラーム教に対するイメージが変わったのか・

異文化理解をするために何が重要なのか』ということを自分なりに伝えたいと思います。

ただ一人の主観的な意見と思って読んでいただければ幸いです。


私は２週間のオーストラリア研修で、インドネシア人でイスラーム教徒のご家族の家で

ホームステイしました。

初めてのホームステイでイスラーム教の家庭にお邪魔するとは

予想できませんでしたが、「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、

泊まらせて頂いている間は、向こうの習慣を尊重し、それに順応しようという

心構えを持つと決めました。


私はイスラーム教について、テロをよく行う集団・信仰心が強いなど、

偏ったイメージしか持っていなかったので、

まず、彼らの良いところを知ろうという努力を始めました。

私が訪れた時期はちょうどラマダーン（断食）の時期と被っていたので、

ご家族のみんなは日中にご飯を食べません。

そのため、私のためだけに学校へ行くための弁当や朝食を作ってもらうことに

少し罪悪感を持っていました。


しかし、私の表情から悟ってくれたのか、

ホストマザーが、断食中も気にせず私にご飯を食べて欲しい理由を伝えてくれました。

「断食はイスラーム教信者にとって大切な宗教的儀式であり、

自らが望んでしていることだから、悪いことではない。」というのが

根源にありました。



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実際にラマダーンにはムスリムは「日の出から日没にかけて、一切の飲食を断つことにより、空腹や自己

犠牲を経験し、飢えた人や平等への共感を育むことを重視する。また共に苦しい体験を分かち合うこと

で、ムスリム同士の連帯感は強まり、多くの寄付や施しが行われる。（wikipedia参照）」

という伝えがあり、断食をする明確な理由があります。


そのため、私は彼らの意志と信仰を尊重するには、遠慮をせずにご飯を頂くことが、

一番良いという考えを持つことができました。

さらに、イスラーム教徒であるといえども、同じ人間なので、

当たり前ですが、彼らもゲームもスポーツなど私たちと同じような娯楽を楽しみます。


このような経験を通して、私は「宗教によって振る舞い方を変えるのは良くない」ことに

気付かされました。「偏見を捨て自然体で振る舞うこと」が異文化を理解する上で、

最も重要なことの一つではないかと考えます。



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そして、この経験が現在５０以上の国と地域の知り合い・友人を作ることができたことと

大きく関係していると思っています。

もし、この文章を読んでいるあなたが、中学生・高校生などで、海外ホームステイを考えているならば、

人種や宗教でステイ先を選ばずに、運命に任せてみてはいかがでしょうか？

そうすれば、今までに知らなかったような新しいことが見えるかもしれません（＾＿＾）


ホームステイに関するご相談がございましたら、コメント欄にて遠慮なく

聞いてください！

ありがとうございました。














 

こんにちは！

今回のブログは前回の続きとなりますので、

もし、前回をまだ読まれていない方は、こちらからアクセスしてみてください！


前回は、高校時代のオーストラリア研修が私の考え方・人生の方向性を

大きく変えた出来事であるということを少し話しました。

今回は、その中でも一番大きな影響を受けたホームステイでの経験について

話したいと思います。


オーストラリア出発１週間前となり、いよいよホームステイ先が発表されるということで

私自身ウキウキしながら待っていました。

そして、ホームステイ先の情報を受け取り、目を通したところ、

ムハンマドさんと書いていました。



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ムハンマド！と聞いて、まず初めに思い浮かんだのは、

歴史の授業で出てくるイスラーム教の開祖ですよね笑

当時の私は、「オーストラリアは多民族国家である」ということを

うっすら認識していたものの、「オーストラリアには白人が多いやろうな」と考えていたため

どんな家族の家で生活することになるのか少し不安になったことを覚えています。


イスラーム教といえば、豚肉を食べないことやラマダーンと呼ばれる断食を行うなど

規則が厳しく、過激派集団のテロ事件などばかり報道される傾向があるので、

イスラーム教についてはあまり良いイメージを持っていませんでした。

加えて、両親もイスラーム教徒の家へホームステイさせることがある可能性を心配し、

引率の先生に、ムハンマド家がイスラーム教徒であるかどうかを確認していました。


そして出発日になり、期待と不安が入り乱れる感情を抱きながら、

友人たちと話しながら飛行機での移動時間を過ごしました。



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オーストラリア・パースへ到着し、私たちを受け入れてくれる学校で

ステイ先の家族との初顔合わせがありました。

白人・インド系・アフリカ系の人々など様々な人種の家族が私たちを受け入れてくれ、

多民族国家の意味をやっと理解することができました。

そして、最後にようやく私の名前が呼ばれ、ムハンマド家の家族と対面しました。

彼らはインドネシアからの移民で、オーストラリアに住んで3年目になる優しそうな方々でした。


そして車で帰宅している途中で、彼らがイスラーム教徒であり、

現在ラマダーン期間中で断食を行なっていることも伝えられました。

当時の私は、英語力が皆無の状態に近かったので、とてもゆっくり話してくれる説明を

ただただ聞くことしかできずに、イスラーム教徒と聞いて驚くというよりも

流れに身を任せることしかできませんでした。


家に到着し荷物の整理がひと段落ついた後、

「私も断食をしなければならないのか、毎日祈りを捧げなければならないのか、

共通の話題は見つけられるのか」など様々な不安に襲われ、

初日を過ごしたことを覚えています。


さらに、英語もまともに話せなかったので、

「何ができて、何ができないか」など自らの意思をうまく伝えることができるのかも

わからなかったので、順応できるのかもわかりませんでした。



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しかし、ここでポジティブになって物事を考えないとオーストラリアに来た意味がないと思い、

話せないなりに伝えようとする努力・相手を理解しようという姿勢

だけは忘れないことを心がけました。

そして、帰国直前にはイスラーム教が悪いものである、というイメージは完全に無くなり、

宗教や人種の枠組み以前に、一人の人間として相手と触れ合うという

本質的なものに気づくことができました。


次回のブログでは、『なぜイスラーム教に対するイメージが変わったのか・

異文化理解をするために何が重要なのか』という内容について自身が感じたことを話しながら、

このオーストラリアでの経験談を締めることができればと思っています。


（次回へ続く）









 

こんにちは！

本ブログ２回目の投稿となりました！

訪問してくださった方々ありがとうございます。

今回は国際社会に興味を持ったきっかけについて話したいと思います。 

先に結論から言うと、きっかけはオーストラリアで過ごした２週間です。


高校生になるまでは、海外サッカーなどのスポーツのTV観戦などを通して

漠然と海外に触れる機会はありました。

しかし、「海外に行きたい！留学したい！」などの思いは決して強くありませんでした。

私が入学した高校ではオーストラリアのパース市にある高校へ２週間研修に行くことができる

制度があり、定員オーバーするほどの人気を誇っていました。


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私が通っていた高校は大学進学を目指す学生がほとんどで、

入学当初からセンター試験のために勉強する重要性を

嫌という程聞かされ続け、言われるがまま授業課題に取り組む日々が続いていました。


当時所属していたサッカー部では、毎日午後７時まで練習があり、

休日は練習試合や大会のある日がほとんどであったため、

帰宅時には疲労で課題をおろそかにすることも多かったです。

大学進学に対しても漠然と「大学へ行くことが規定路線である」

という風に考えていたため、大学進学に対して強い意志を持っていませんでした。


そんな時、私の高校にも海外研修制度があることを知り、

現状を変えるきっかけになる可能性があるという直感が働いたため

オーストラリアへ行かせて欲しいと両親へお願いしました。


そして、資金面でのサポートのおかげでオーストラリア研修へ参加できることが決まり、

留学準備の事前研修が始まりました。

事前研修では現地の学生と交流するために必要最低限の英会話学習や、

現地小学生訪問に先駆けて、日本文化の紹介や歌と踊りのパフォーマンスを

練習する日々が続きました。


研修１週間前となり、事前準備もいよいよ大詰めというところで、

ホームステイ先の発表が行われました。

このホームステイ先での経験が私の人生を大きく変えることになるとは

自身も予測することができませんでした。


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（次回へ続く）